気象病 その1

    カテゴリー:ナーシングトーク

    2020年07月16日

    「雨の日は頭が痛くなる」
    「台風が近づくとぜんそくの発作が出る」「梅雨時に古傷がしくしく痛む」

    などなど、、
    天気によって引き起こされる体調不良は
    「気象病」と呼ばれています!!

    決して「気のせい」なんかではないのです!!

    気象病として、
    最も多くの人が挙げる症状が頭痛です。
    頭痛に悩まされている方って多いですよね、、、

    ほかにも、

    首の痛み、めまい、耳鳴り、気管支ぜんそく、関節痛、神経痛、古傷の痛み、鬱(うつ)や不安症なども気象病の症状のひとつだそうです。

    思い当たる症状がある方もいるのではないでしょうか?

    現在、気象病で悩む人は日本で約1000万人にも上るのだとか、、、

    いやいや、、、結構な人数。

    昔から、天気と体調には深い関係があることはわかっていましたが、、
    現代の生活習慣によって、、
    気象病になりやすい体質になったり、
    局地的大雨(俗にいうゲリラ豪雨)などの極端な気象現象が目立つようになってきたりすることで、年々気象病の患者数は増加傾向だそうです。

    また、気象病についての研究が進んだのは最近のことなので、気象病が一般に認知されるにつれて、
    「今までなんとなく感じていたあの不調は、天気のせいなのね!!」

    と自分の気象病に気づくことも、患者数が増えている要因ですね。

    そして、、

    気象病の主な原因は、

    「気圧の変化」

    変化は急なほど症状が強くなります!

    主に不調を訴えるのは気圧が低下するときですが、なかには気圧が上昇するときに不調を訴える人もいるのだそうです。

    気圧が変化すると、、、
    人間の体はストレスを感じるため、それに抵抗しようとして自律神経が活性化されるのです。

    また、気圧の変化に温度や湿度の変化も加わると、気象病の症状が出やすいそうです。

    実際に、
    1日の間に10度以上温度が変化したり、気圧が前の日と比べて10ヘクトパスカル以上変化したりすると、症状が出るという論文も、、、

    特に症状が出やすい季節は、低気圧が定期的に通過する春や秋、梅雨時、そして台風が日本付近に接近する晩夏から秋にかけてだそうです。
     
    冬に低気圧が日本の南岸を通過すると、
    太平洋側に雪が降ることがありますが、このときに症状を訴える人もいます。

    また、必ずしも低気圧が来なくても気象病の症状が出ることもあるのです。

    たとえば、
    「高層ビルの展望台に行ったら関節痛が出てきた」「飛行機に乗ったら耳鳴りがする」というケース。
    高層ビルの展望台も飛行機の中も、
    地表よりは気圧が低いですし、エレベーターに乗っているときや離着陸時には気圧が急激に変化するため。

    なるほどーーーー。

    人間の体は凄いですね、。ストレスを感じるとそれに抵抗しようとする力が働く、、。

    次回は、、
    気象病はなぜ起こってしまうのか、、
    そして、予防法もお伝えしますね!!

    宮本。