気象病 その2

    カテゴリー:ナーシングトーク

    2020年07月17日

    この梅雨の時期に起こりやすい
    『気象病』

    気象病は、
    なぜ起こってしまうのでしょう??

    気象病は
    「耳が敏感な人がなりやすいのではないか」と考えられています。

    この「耳」とは「内耳」で、鼓膜の奥にある、かたつむりのような形をした器官のこと。

    内耳で、気圧の変化を感じると
    センサーでキャッチした気圧変化の情報が脳へと入り、自律神経系を活性化させます。

    ここで、
    内耳が気圧の変化に敏感だと、少し気圧が変化しただけでも、過剰に脳に情報が伝わり、交感神経か副交感神経が過剰に活性化されてしまうのだとか、、、

    交感神経が活発になれば痛みを感じやすく、、
    副交感神経が活発になればだるくなったり眠くなったりするのです。

    また、
    気象病に悩んでいる人は、乗り物酔いにも悩んでいることが多いそう。

    乗り物酔いをしやすい人は、内耳が揺れに敏感なのだとか、、
    気象病は
    内耳が気圧の変化という「揺れ」に敏感だと起こるので、乗り物に酔いやすい人と気象病になりやすい人と重なるそうです。

    では、
    気象病の予防としては???

    まずは、自律神経系のバランスを整える生活を送ることを心掛がけることが大切。

    適度に体を動かし、起床時刻はなるべく毎日同じ時刻にして、朝食はしっかり食べましょう。

    最近ではエアコンで夏は涼しく、冬でも温かく過ごすことができます。
    こういう体にとってやさしい環境は、
    自律神経系の働きを弱めることにつながり、気圧の変化などで自律神経のバランスが崩れやすくなって、気象病に悩む人が増えている原因のひとつだそう、、

    たまには意識して汗をかくほうがいいそうですよ!

    また、気象病の人は耳の血流が悪い傾向があると言われています。
    なので、耳の血流をよくすれば、気象病の予防にもなります!!

    耳の血流をよくするマッサージとして、、

    ①耳を上下横に5秒ずつ引っ張る!

    ②耳の横の部分をつまみ、軽く引っ張りながら後ろに向かって5回ゆっくりまわす!

    ③耳の下に親指を当て、上に人差し指を当てて上下に折り曲げる!
    この状態で5秒キープする。

    ④耳全体を手で覆い、後ろに向かって円を描くようにゆっくり5回まわす!

    簡単に出来るマッサージですので、
    自分は耳が敏感だなー。と感じたことのある人はマッサージしてみてはいかがでしょう♪

    気圧の変化を見ながら、、
    自分の気象病の症状がいつ出るのかを把握しておければ、心構えだけでなく、さまざまな対策が取れますよね!!!

    天気によって引き起こされる体調不良は
    「気のせい」ではないのですから!!!

    宮本。