帯状疱疹:たいじょうほうしん

    カテゴリー:ナーシングトーク

    2020年08月15日

    暑い日が続いてますよね。

    暑さが続くと疲れます。

    夜も暑くてスッキリ眠れないため、
    さらに疲れがたまりやすいのが夏。

    そんな夏の疲れで現れやすいのが、、

    『帯状疱疹』です。

    帯状疱疹とは、、

    多くの方が、
    子どもの頃に「水ぼうそう」を経験されたと思います。

    この発症原因となっているのが「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。

    水痘・帯状疱疹ウイルスは、、
    感染者の体内でウイルスに対する抗体がつくられ、水ぼうそうが治癒した後も、神経の根元にある神経節に潜伏します。

    治癒した後も潜伏している、、
    やっかいなウイルス!!

    普段は抗体の力で押さえ込まれていますが、疲労・ストレスなど免疫力を低下させる要因が重なると、、
    ウイルスは再度活性化して増殖します。

    そして、、
    深いところにある知覚神経を通って表面の皮膚に作用し、痛みを伴なった水疱の群れを作るのです。

    これが、帯状疱疹!!!

    通常は
    3週間ほどで治ることが多いですが、
    ウイルスによって神経が傷つくことで、
    発疹がひいても痛みのみが長期間にわたって続くことがあり、、、
    その状態は「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれています。

    帯状疱疹が現れる場所によって、
    難聴、顔面神経まひ、角膜炎・網膜炎などの合併症を引き起こすことも。

    とても強いウイルスなのです!!

    一般的には、
    胸、腹部、背中、顔、頭部などの左右どちらかに、、
    はじめはピリピリ・チクチクといった神経痛のような痛みが起こり、、、

    その後、ブツブツとした赤みのある発疹と水ぶくれが帯状に生じて、痛みが次第に増してきます、、。

    眠れないほど痛むこともあり、
    同時に発熱、リンパ節の腫れ、頭痛などを引き起こすこともあります。

    重症化を防ぐためにも、
    できるだけ早く、理想的には水ぶくれを伴う赤い発疹が現れてから72時間以内に治療を始めるのが望ましいそうです。

    早期に適切な治療を行うことで、
    発疹が消えた後も長い間にわたって痛みのみが続く「神経痛」を防ぐ目的にもなるのです!!

    治療には、水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬が使われます。

    基本は飲み薬ですが、
    重症の場合などは、点滴や注射で投与していきます。

    また、
    帯状疱疹は免疫力が低下しているときに生じることが多いため、安静にすることも重要です!

    50歳以上の場合は、
    帯状疱疹を予防し、発症しても症状が軽く済むようにワクチンを接種することも推奨されていますよ。

    水ぼうそうにかかった経験がある人なら、誰でも発症する可能性がある、、

    やっかいな『帯状疱疹』

    ウイルスが活動を再開しないように、
    疲れをためない、、
    無理をしない、、
    免疫を低下させない日常的生活で、、

    夏を乗り切りましょう!!!

    宮本。